最近、洗濯洗剤の中で「柔軟剤入り洗剤」という商品がたくさん出ていますよね。

 

柔軟剤入り洗剤が出る前は洗剤と柔軟剤は別々の商品が出ていて、洗濯機の投入口も別の位置にあります。

 

そこで今回は、柔軟剤入り洗剤の特徴や種類を説明し、柔軟剤入り洗剤のメリットとデメリットを述べていきます。

 

あと柔軟剤入り洗剤の効果を最大限発揮するための使い方を説明します。

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柔軟剤入り洗剤と合成洗剤の違いや特徴

そもそも「柔軟剤入り洗剤」「従来の合成洗剤と柔軟剤」との違いって何があるのでしょうか?

 

そこでまず、普段から使用している合成洗剤と柔軟剤の特徴について説明します。

合成洗剤と柔軟剤の特徴

洗剤の成分の中で汚れを取る主な成分である界面活性剤があります。

 

  • 陰イオン界面活性剤(水に溶けたときに親水基のところが陰イオンに電離する界面活性
  • 非イオン界面活性剤(水に溶けたときに親水基がイオンにならない界面活性剤)

 

この2種類が存在します。

 

次に柔軟剤についてです。

 

柔軟剤には陽イオン界面活性剤(水に溶けたときに親水基のところが陽イオンに電離する界面活性剤)が入っています。

 

陽イオン界面活性剤はマイナスに帯電する固体の表面に吸着して、柔軟さや帯電防止する働きがあります。

 

このことから、合成洗剤と柔軟剤を同時に入れてしまうとお互いの働きを打ち消し合ってしまいます。

 

だから打ち消すことがないように、合成洗剤と柔軟剤の洗濯機の投入口は別々の場所に設置してあります。

柔軟剤入り洗剤の特徴

一方、柔軟剤入り洗剤には両性界面活性剤が入っています。

 

両性という名がつくとおり、水に溶けたときにアルカリ性の領域になると陰イオン界面活性剤の働きを、酸性の領域になると陽イオン界面活性剤の働きをします。

 

洗浄する働きと起泡する働きを高めます。

 

ですから柔軟剤と洗剤が一つに混ざっていても時間差でそれぞれの働きが発揮できるようになっています。

柔軟剤入り洗剤の種類

粉末タイプ…経済的なのと洗浄力の強さです。

スポーツのユニフォームや育ちざかりのお子さんがいる家庭におすすめです。液体洗剤より洗浄力は強いです。ただ冬の水温が冷たいときは粉末洗剤が溶けきれずに残ってしまう可能性もあります。その場合はお湯で混ぜてから入れるといいと思います。

液体タイプ…液体なので季節問わず使えます。

すすぎ1回という洗剤も出ています。しつこい汚れじゃなければ液体洗剤で普通に汚れがとれます。節水や時短を重視する方向けです。

ジェルボールタイプ…粉末、液体、と続き、第3の洗剤と言われているジェルボールタイプ。

1回の使用する分の液体洗剤が水溶性フィルムの中にパックされています。計量する手間が省け、手が汚れないという手軽さがあります。洗浄力も従来の液体洗剤よりアップしているようです。ただ30リットルでも60リットルでもジェルボール1つを使うので、少量しか洗濯しない人には不向きかもしれません。

柔軟剤入り洗剤のメリットとデメリット

柔軟剤入り洗剤のメリット

  • 普通の洗剤と柔軟剤の両方を用意しなくていいので経済的です。
  • 洗剤を入れたり、柔軟剤を入れる手間が1回で済みます。
  • 粉末、液体、ジェルボールというタイプだったり、1回すすぎOKのもの、低刺激性のもの、消臭効果を重視するもの、好みの香りと様々な種類があります。自分の好きなものを選びましょう。

柔軟剤入り洗剤のデメリット

  • 通常の合成洗剤に比べ洗浄力が低い可能性あり。汚れを取るのを絶対という方は普通の合成洗剤を使ったほうがいいかもしれません。
  • 通常の柔軟剤に比べ柔軟効果が低い可能性あり。柔軟効果を重視する方は普通の洗剤に柔軟剤という組み合わせがいいかもしれません。

柔軟剤入り洗剤の使い方と効果

柔軟剤入り洗剤の効果を最大限に発揮できるよう上手く使いましょう。

 

今更ですが、商品の裏パッケージに使用方法が記されていますよね。それに基づいて用法容量を守って使いましょう。

 

1.規定の容量を守ります

粉末や液体は洗濯する衣類の量によって洗剤の量も変わります。だいたい何リットルくらいなのかを把握して、それに見合った洗剤の量を入れましょう。

2.衣類の量を調整します

例えば洗濯槽いっぱいに衣類を詰め込みすぎると洗う隙間が無くなり汚れがとれなくなり柔らかく仕上げることができなくなります。

3.投入口について

柔軟剤入り洗剤は柔軟剤用の投入口に入れずに、液体漂白剤投入口があればそこに入れてください。もしそれが無い場合は、水がたまってから直接洗濯槽に柔軟剤入り洗剤を入れてください。

4、脱水が終わったらすぐに干します

脱水まで終わったのにそのまま放置すると悪臭の原因になります。

5、別に柔軟剤を付け加える必要はない

 

柔軟剤入り洗剤は洗浄効果と柔軟剤の効果が兼ね備えているので、新たに柔軟剤を入れる必要はありません。

 

どうしても香りが足りないなどの理由で柔軟剤を足したい人は、柔軟剤いり洗剤と柔軟剤の相性の良し悪しがありますので注意したいところです。

 

ファブリックスプレーや柔軟剤スプレーを衣類にかけると手軽です。

まとめ

今回は柔軟剤入り洗剤の使い方と効果やメリット・デメリットについて特集しました。

 

柔軟剤入り洗剤は粉末・液体・ジェルボールと3タイプがあります。それぞれ使う人のニーズに合ったタイプの洗剤が選べます。

 

柔軟剤入り洗剤一つで洗浄効果と柔軟性の効果があるのはとてもお得ですね。今様々な商品が出ていますので、興味のある方は色々見てみてください。