ひな祭りの季節になると和菓子屋に並ぶ桜餅がかわいい和菓子ですよね。

 

その桜餅には道明寺長明寺という2種類のものがあるのをご存知ですか?

 

今回はその桜餅について道明寺と長明寺の明確な違いがあるので、それぞれ由来と特徴を分かりやすく説明します。

 

それから最近巷で流行っているいちご桜餅についても紹介します。

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桜餅の由来は?道明寺と長明寺の違いはどこ?

桜餅は、餅菓子を桜の葉で包んだ春らしい和菓子です。

 

春の季語としても出てきます。

 

その桜餅には道明寺と長明寺というものがありますが、それぞれの桜餅の由来と特徴を説明します。

道明寺の由来と特徴

道明寺は、道明寺粉という蒸したもち米を乾燥させて粗く挽いた粉を使用したお餅を桜の葉で包んだものです。

 

別名、「上方風」とか「関西風」と呼ばれている桜餅です。

 

関東地方では長明寺と区別するために道明寺という商品として売られています。

<由来>

餅の材料となる道明寺粉は大阪府藤井寺市にある道明寺天満宮で初めて保存食として作られました。

 

千年以上昔、菅原道真公の伯母である覚寿尼(かくじゅに)公が道明寺でもち米を乾燥させたものが評判になり、「道明寺糒(ほしいい)」と呼ばれるようになったのがきっかけです。

 

ピュアなもち米を2日間浸水して蒸してから10日もの間乾燥させて、さらに20日の間白天下で干したものを石臼で粗く挽いたものです。

 

もともと江戸で考えられた和菓子が後々関西で道明寺粉を使ってアレンジされたという説があります。

<特徴>

  • 葉…1~2枚を使って葉の筋に沿い餅を包んでいる
  • 餅の形…玉状・扁平な形状
  • 餅の状態…つぶつぶ状のしっかりとした弾力と粘りがある
  • 餅の原材料…道明寺粉を蒸したもの
  • 餅の中身…あんこが包まれている

長明寺の由来と特徴

長明寺は関東で作られる桜餅で、関東以外の地域では長明寺餅と呼ばれます。

 

関東では関東風の桜餅を長明寺と呼ぶことはあまりありません。

 

関東で「長明寺桜餅」というと、東京の墨田区向島の「長明寺桜もち」というお店の桜餅を意味します。

<由来>

東京都墨田区の向島にある長明寺の門番であった山本新六という人が1717年(享保二年:大岡越前守忠相が町奉行に就任した年)に門前で山本屋という店を出して桜餅を売り出したことが始まりです。

 

隅田川の土手に落ちていた桜の葉を塩漬けにして使ったといわれています。

 

その頃から隅田堤(墨堤通り)は桜の名所として知られ、花見の季節にはたくさんの人たちが集まって桜餅がとても喜ばれたそうです。江戸における桜餅の始まりです。

<特徴>

・葉…1~3枚を使います
・餅の原材料…小麦粉を水でのばしてクレープみたいに焼いたもので滑らかな食感
・餅の中身…こし餡を用いています
・構成…餡を生地で2つ折りか、円筒型か袱紗折りして包み、その上から桜の葉を覆っています

メディアで紹介され人気爆発!いちご桜餅とは?

最近はメディアでも注目されて人気爆発のいちご桜餅という春限定商品があります。

 

それは道明寺粉のほんのり桜色の餅の中に、こしあんとまるごとのいちごが包まれて、その上から桜の葉で包まれている和菓子です。

 

多数のテレビや雑誌で紹介されている和菓子屋さんのオンラインショップがあるので紹介します。

岐阜県にあるそのお店では1日3000個も売れる人気商品だそうです。かわいらしいサイズがパクパク食べられそうですね。個装されているのでおすそ分けしてもよいですね。

 

この商品を購入した方のコメントや写真を紹介します。

アップのいちご桜餅の写真は、そのまんまいちごが入っていて迫力ありますね。パッケージもかわいい!

 

ホワイトデーギフトにもいいですね。女子受け良いと思います。通販で買えるのは便利ですね。

 

百貨店でも催事していたんですね。私も販売しているのを見つけたら買ってしまうかもです。

 

他のお店でもいちご桜餅だしているようなので、いちご桜餅を購入した人のコメントと写真を紹介します。

清湖堂と言うお店ですね。いつも売り切れの物が買えたときの喜びはひとしおですね。いちごが完全に餅で隠れていますね。

 

これは関東風の生地ですかね。いちごのテッペンがちょっとだけ見えていて可愛らしいです。風月堂のものだそうです。

 

金蝶園総本家のものだそうです。やはり可愛らしいパッケージですね。

まとめ

今回は桜餅には道明寺と長明寺と違いがあり、その由来と特徴について調べてきました。

 

今まで桜餅ってそういえば2種類あるなと思っていましたが、ちゃんとした歴史的背景があったのです。

 

道明寺は関西風桜餅、長明寺は関東風桜餅のことなのですが、長明寺は江戸時代にまでさかのぼります。

 

長明寺の門番だった山本新六と言う人が隅田川の桜の葉が落ちているのを何かに利用できないかなと考えたのが長明寺桜餅の発祥だったのです

 

一方道明寺は江戸で流行している桜餅の生地を道明寺粉でアレンジしたものだと言われています。

 

材料となる道明寺粉は大阪府に実在する道明寺で、初めて作られた保存食用のもち米の粉です。

 

道明寺粉自体はもっと歴史が古いのですが、その道明寺粉を使った桜餅なので道明寺と呼ばれるようになったようです。

 

そして今では桜餅のなかに生のいちごがまるごと入ったいちご桜餅が春の和菓子として販売されています。

 

テレビや雑誌にもたくさんとりあげられています。

 

いちご大福は知っていますが、いちご桜餅って結構新鮮ですよね。

 

ぜひ興味のある方はお店をのぞいてみてはどうでしょうか。