春先によく庭園とかで見られる沈丁花は開花すると上品で甘い香りのする中国原産の常緑低木です。年中葉をつけているので公園や家庭のお庭などでよく見ることがあります。

 

金木犀、梔子と並んで三大香木の一つです。

 

今回はそんな沈丁花を家で育ててみようと考えている方に向けて、沈丁花の育て方と植え替え時期や肥料のタイミングについて特集します。

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沈丁花の育て方!まずは苗木を植えてみよう

沈丁花を自宅で育てたいと考えている方は苗木を用意しましょう。鉢植えか地植えで育てることができます。

 

苗を植えるのに適した時期は3月下旬から5月上旬くらいまでと、9月から10月頃です。沈丁花の苗木はホームセンターかネット通販サイトなどで購入することができます。

ジンチョウゲ 黄金斑入り“前島”3号ポット苗(h25)

斑入り沈丁花赤花5号苗

ジンチョウゲ 信濃錦斑入り赤花4号ポット苗

斑入りジンチョウゲ「覆輪姫沈丁花」13.5cmポット

沈丁花の苗木を鉢に植える場合

苗以外で用意する物は次の通りです。

○鉢…苗よりも一回り大きいサイズのものを選んでください。

花ひろばスリット鉢(10号)

【テラコッタ植木鉢シンプル素焼き鉢】デローマスタンダードポット(01vaso)27cm

○軽石

花ごころきれいな鉢底石6リットル

○赤玉土(中粒)

赤玉土 20L 2袋(40L)中粒

○腐葉土

腐葉土バーク入20L(岡山産)

○培養土

土太郎30L

苗木を鉢に植える手順

  1. 鉢の底に軽石を敷きます。
  2. 赤玉土(中粒):腐葉土を6:4の割合で混ぜたもの、もしくは培養土を鉢全体の深さの3分の1くらい入れます。
  3. 苗の根についた土を指や割り箸などで優しくほぐします。
  4. 鉢の中心部分に根を広げて苗を置きます。
  5. 株の周囲に土を入れて軽く押して固めます。
  6. 株がぐらぐらしないくらいに土を入れます。

沈丁花の苗木を地植えする場合

地植えする場合は風通しが良くて西日が当たらない所を選びましょう。苗以外で用意する物は腐葉土です。他に堆肥も用意しておくとおすすめです。

○堆肥

京堆肥20リットル入り3袋セット

苗木を地植えする手順

  1. 苗より1回り大きい穴を掘ります。
  2. 掘った土:腐葉土を10:3の割合で混ぜ合わせて2週間ほど放置します。
  3. 苗の根に付いた土を指や割り箸でさっと取ってから、2週間前に掘った穴の上に置きます。そして掘った土と腐葉土を混ぜ合わせた土を埋めていきます。
  4. 植えつけた後、水やりして土を固めます。株がぐらつかなければOKです。

肥料をあげるタイミングは?

沈丁花にとって肥料をあげるタイミングは、1月~2月にあげる寒肥(かんごえ)、花が咲き終えてからの4月にお礼肥(おれいごえ)、9月に夏に強い日差しや酷暑で衰弱している株の回復のための肥料と3種類あります。

 

寒肥は新しい芽や花芽を増やすため、1年健康でいられますように、あと根を張らすのを強化する目的があります。そこで適した肥料は有機肥料、または緩効性肥料です。

 

お礼肥は、開花して体力消耗した株に疲労回復や健康でいられるようにという目的があります。それに適した肥料は有機肥料、または緩効性肥料です。

 

夏の疲れをとるために9月にあげる肥料は、やはり有機肥料、緩効性肥料が適しています。
おすすめの肥料は次の通りです。

天然活力剤スーパーバイネ

ジェイカムアグリ 家庭用樹木用打込肥料 グリーンパイル G-100 (スモール)100g×3本パック

HB-101顆粒300g天然活力剤HB101

平田産業 抽出菜種油粕 20Kg

究極の有機質肥料 魚粉+骨粉 2kg

沈丁花の植え替えはある条件のときにして、普通は挿し木で増やす

沈丁花は鉢植えのとき根が鉢の中でいっぱいになって窮屈そうになった時だけ植え替えをしてください。ある程度成長してからの植え替えをすると枯れてしまうことがよくありますので気をつけてください。

 

沈丁花の根は繊細でちょっとの傷でも治らない性質があるからです。植え替えのときは根に最小限だけ触れずに注意しながら扱ってください。

 

4月か7,8月に沈丁花は挿し木で増やすことができます。「春ざし」、「夏ざし」と呼びます。

 

前年に伸びた若い枝を10cm~15cmほど切って、その先端に付いている2,3枚の葉だけ残して、他の葉は切り取ります。土に差し込む方を斜めに切り、赤玉土を水で湿らせて枝をさします。

 

10cmくらい根が生えてくるまで水やりをして土を乾燥させないようにします。2~3カ月ほどすると十分根が生えてくるでしょう。1株ずつに鉢に植え替えて先ほどと同じように育てます。

沈丁花を育てるのに気をつけたいこと

育てる上で注意してほしい事の一つに夏場に根の部分の温度が上昇を避けることです。特に鉢で栽培していると地植えより外気温と同じ温度かそれ以上になってしまい、高温で根が衰弱してしまい本来吸収しなければいけない水分を吸収できずに枯れてしまうことがよくあります。

 

水はけのよい所で寒冷紗を覆って直射日光を避けたり、根元に藁などを敷いたり、夏だけ鉢ごと土に埋めたりして根の温度が上がるのを防ぐ必要があります。

 

西日は避けてください。寒さにあまり強くないので、厳しい寒さが続く時は鉢植えなら家の中に入れてあげてください。白紋羽病という樹木に発生する病気があります。

 

この菌が付くと葉は黄色になり、根は褐色に変化します。菌が付いたら治す薬はないのであきらめて株ごと掘り起し焼却処分します。その植えていた土も処分するかベントレー水和剤などの殺菌剤で消毒しましょう。

 

春先にはアブラムシが発生します。この虫に寄生されると、葉や茎から栄養を奪われ、株が衰弱していきます。さらに、すす病とか、他の病気を誘発しますので、アブラムシを発見したらすぐに薬剤で駆除してください。また害虫が発生した部分だけを剪定してもいいです。

まとめ

今回は沈丁花の育て方と植え替え時期や肥料のタイミングについて特集しました。沈丁花は良い香りのする低木で有名です。

 

春に可愛らしい花を咲かせてくれます。

 

家で沈丁花を育てるにはちょっとしたポイントをおさえておくとちゃんと育ちます。毎年沈丁花の香りを自宅で楽しめたら素敵ですね。興味のある方はぜひ苗木から育ててみてください。