冬から春にかけて咲く水仙は、色鮮やかで寒い季節でも春っぽさを感じさせてくれます。「雪中花」とも呼ばれています。
古来から日本で水仙は親しまれており、偉人の俳句にも登場します。今回はそんな水仙を球根から育てる方法を詳しく解説するとともに植え替え時期や肥料のタイミングなど気になるポイントなどまとめています。
水仙の球根の育て方と時期は?
水仙は比較的丈夫な植物で球根や苗から初心者でもスムーズに育てることができます。水仙の球根を植えるには適した時期ややり方があります。
水仙の球根を取り扱っているところ
水仙の球根は9月中旬くらいからホームセンターやネット通販サイトで売られ始めます。
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12品種の中からランダムに5種類以上をミックスして50球のお買い得パックです。
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白い水仙の球根です。1球単位で購入できます。
球根を植える適した時期
9月から10月が適しています。遅くとも11月末までには鉢植えか地植えをしましょう。球根を購入したら出来るだけすぐに植えましょう。冬を越せるように根をちゃんと張り巡らすことがコツです。
球根の鉢植えの仕方
鉢植えで用意するものは次の通りです。
・鉢かプランター
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【陶器鉢】リジュークリーパ6号受け皿付き
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【テラコッタ風 軽い おしゃれ 植木鉢】ファイバークレイ ウィンザートラフ
・鉢底石
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花ごころ きれいな鉢底石6リットル
・培養土(元肥入)
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顆粒HB-101+元肥入り最高級培養土15L(7kg)
(自分で土を調合したい人向け)
・赤玉土(小粒)
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瀬戸ヶ原花苑 上質赤玉土 小粒14L(約9Kg)
・腐葉土
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SUNBELLEX S 腐葉土5L
・防虫ネット
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防虫メッシュきらり1.8×5m(1枚入り)
<鉢植えの手順>
- 鉢底の穴のところに防虫ネットを敷きます。
- 防虫ネットの上に鉢底石を2cmほど敷きます。
- 鉢底石の上に培養土(元肥入)もしくは、赤玉土(小粒):腐葉土を7:3の割合で調合した土を鉢に入れます。
- 培養土(元肥入)または調合した土が入った鉢に、球根を入れて培養土(元肥入)をかけます。6号鉢(直径18cm)なら球根3個、プランターなら10cm間隔で球根を植えます。球根が小さかったり、しっかり花を咲かせたい場合、球根の頂点から土の表面までの深さが5cm位の所に埋めます。球根が大きい場合は球根の頂点から土の表面までの深さが2~3cm位の所に埋めます。
- 球根を埋めたら、鉢やプランターの下から水が出てくるまでしっかり水やりします。日当たりのいいところに12月~1月位の2か月間置きます。寒さを感じさせるために外に置き、それから温かい場所で育てると新しい芽が出やすいです。
球根の地植えのやり方
土が粘土っぽいときは腐葉土を混ぜ込みます。
地植えの手順
- 日当たり良好で水はけの良い所を選びます。その場所が粘土質の土の場合、通気性や保水性を良くするために腐葉土を混ぜ合わせます。腐葉土は植えつけする日の2週間ほど前から外に出して発酵させておくとより高い効果が得られます。
- 球根は球根2個分くらいの深さに埋めます。球根と球根の間隔は10~20cmくらいにしてください。間隔を広めにしておくと植え替えしなくてすみます。
- たっぷりと水やりします。土の表面が乾いてきたらまた水やりしてください。
球根をグラスで水栽培する仕方
クロッカスグラスとかヒヤシンスグラスで水栽培しましょう。
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フロンティアガラスヒヤシンスガラスポット1球用クリアー
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フラワーベース ロングバブルベースログ
その他必要な物は根腐れ防止剤です。
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ブロックシリコ ミリオンA
球根の水栽培の手順
- 根腐れ防止剤をだいたい片手一握りくらいの量をしっかり水洗いします。そのまま根腐れ防止剤を使うと水が濁ってしまいます。
- グラスに水洗いした根腐れ防止剤を入れて、水を入れ、球根をおきます。球根のおしりの部分は必ず水に付くようにしてください。球根のおしりの所から根が生えてくるからです。
- 冷暗所に1月の中旬くらいまで置いてください。約2週間で根が生えてきます。
- 球根の根がグラスの半分くらいまで伸びたら、水を2,3cmほど減らします。根が全て水に浸かっていると呼吸が出来ないからです。
- 2週間に1回は水替えをします。水替えのときは球根を全て抜き取らないで浮かせるようにして替えてください。伸びた根をグラスに入れるのは難儀だからです。
3月ごろに花が咲くでしょう。水栽培に適した時期は9月から11月末までです。
水仙の水やりと肥料のタイミングは?
水仙の水やりは土の表面が乾いているなと思ったら、たっぷり水をあげます。鉢植えでしたら、下から水が出てくるぐらい水をあげます。
冬から春は乾燥している季節ですのでたっぷり水やりしてください。たとえ花が枯れてからも葉が生きていれば水やりは続けてください。葉がすべて枯れてしまったら水やりはやめてください。
肥料は基本的には使わなくてもいいのですが、もし肥料をあげたい時は、植えてから3カ月くらいで葉が出てくるのでそれ以降に、液体肥料(リン酸、カリウム多め)を2か月に1回くらいであげてください。
開花してからは月に1、2回液肥をあげてください。花が終わってからは花がらをできるだけ早くとって、カリウムの多い化成肥料を株元にあげます。すると球根が太り、翌年も花を咲かせてくれます。
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プロが作った肥料 ミラクルボール1kg
水仙の植え替えのタイミングは?
鉢植えの場合、葉が枯れて球根が休眠期になる7月~9月に行ってください。地植えの場合、植えっぱなしでも大丈夫ですが2年~4年に1回の頻度で行うのが適しています。
掘り起こしたとき、球根に子球根がついているときがあります。子球根は手でわって分球してください。掘り上げた球根はとりあえず日陰で涼しい場所に置き乾燥させます。カビが付かないように注意してください。
そして植えつけするのに適した時期(9月~11月末)まで保存します。子球根があまり小さいときは花が咲くまで2,3年かかります。球根の大きさは水仙の成長にとってとても大事な要因です。
球根を増やしたいと考えている方は花が枯れても、葉は切らないようにしてください。葉の光合成によって球根が成長するからです。ただ葉が黄色くなっていたら光合成はしていないので取ってください。
水仙を育てるにあたって気を付ける病気はモザイク病などのウィルス性の病気です。それに感染した水仙は葉にモザイク模様の色ムラが出来て枯れます。
一度感染した水仙を治す薬はないので、あきらめて球根は焼却処分、植えていた土も処分してください。感染していない水仙は違うところに植え替えてください。
まとめ
今回は水仙を球根から育てる方法と植え替え時期や肥料のタイミングについて特集しました。
水仙は比較的丈夫で初心者でも育てやすい花です。水仙は日本水仙、ラッパ水仙、口紅水仙など様々な種類があります。
ナルキッサス(ナルシサス)という美少年が出てくるギリシア神話でも登場するくらい、咲く姿が美しい花です。植えつける時期さえ間違わなければ球根から順調に育ってくれるはずです。
球根から自分で育てた水仙の花が咲いたらどんなに愛着がわくでしょう。ぜひ興味のある方は球根から育ててみてください。