春になると色々な花が咲き始めますが、中でもスズランは鈴がいくつもぶら下がっているような形をしていて可愛らしいですよね。

 

外見とは裏腹にスズランは丈夫でたくましく手のかからない花なのです。そんなスズランの育て方について紹介します。

 

さらにスズランの地植えで注意することと、鉢植えの植え替え時期はいつごろなのかを紹介します。

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スズランの特徴

スズランは多年草の植物で別名「君影草」とか、「谷間の姫百合」とも呼ばれています。

 

日本の在来変種は学名「Convallaria mejalis var. keiske(明治初めの植物学者である伊藤圭介氏からとった)」という一種類のみで、寒さに強いので本州の中部より北側の高地でたくさん自生しています。

 

北海道の多くの自治体で代表する花に指定されています。

 

鑑賞用で栽培されているスズランのほとんどはヨーロッパ原産の「ドイツスズラン(Convallaria mejalis var. majalis)」です。日本在来変種と比べドイツスズランは大きく花から強い香りを出します。

 

可愛らしい外見とは裏腹に全身に毒を持っており、花や根に特に強い毒が含まれています。毒の正体は、強心配糖体の一つでコンバラトキシンやコンバラマリン、コンバロシドなどです。

 

この有毒物質を摂取すると、嘔吐や頭痛、めまい、心不全、血圧が低下したり、心臓麻痺などの症状が出て、ひどいときは死ぬこともあります。

 

葉がギョウジャニンニクと見た目が似ており、間違って食べて中毒を起こした症例があります。また、スズランを活けていた水を誤飲しても中毒になり、それで死亡した方もいらっしゃいます。

 

スズランの開花時期は4月中旬~5月中旬です。有毒植物なので牧草地では家畜に食べられずに群生しています。虫も毒の存在を察知しているのかスズランに寄りつかないので害虫の心配はありません。

スズランの育て方

スズランは種からと苗から育てる方法がありますが、種から育てるのは時間がかかるためあまり一般的ではありません。今回は苗から育てる方法を紹介します。

苗を植えるのに適した時期は10月~12月上旬まで、または、4月~5月上旬までです。

苗を鉢植え、地植えの方法

鉢植えでそろえる物は次の通りです。

ドイツスズラン 苗(a1 b13)

日本スズラン 9cmポット苗5ポットセット

赤玉土(小粒)腐葉土軽石→6:3:1の割合で混ぜた土

又は草花用の培養土

苗より一回り大きいサイズの鉢

地植えでそろえる物は次の通りです。

腐葉土堆肥→掘り返した土の3割ぐらいの量を掘り返した土と混ぜておきます。

鉢植え、地植えの手順

  1. ポットから出した苗の根についている土を軽く落とします。周りより長い根があったら切り揃えてください。
  2. 芽の頭が少し見えるくらいに浅めに植えます。
  3. 水をたっぷりあげます。

*前にも記したとおり、スズランは有毒植物なので、植えつけの作業をするときは必ずゴム手袋を装備して作業してください。直に触れてしまったときは、かぶれることもあるので、しっかり手洗いしてください。

スズランを上手に育てるためのポイント

スズランが健康に育つポイントは次の通りです。

木漏れ日があるくらいの日当たりで

→極端に日陰だったり、直射日光が当たる場所は避けましょう。庭木の根元とかは適している場所です。あと暑さに弱いので気を付けてください。

水はけが良く、通気性が良い土で

→高温多湿を避けましょう。根を腐らせないためです。

水やりのタイミングは土の表面が乾いたら

→夏場は乾燥しやすいため、土の表面が乾ききる前に水を挙げましょう。逆に冬場は休眠しているため水やりはあまり必要じゃないのですが、土を湿らせるくらいの水やりはたまにしてください。地植えで、自然に土が湿っているような場所では水やりの必要はありません。

鉢は大きめのものを

→鉢が小さいものだと根が窮屈になってしまい花が咲かない場合があります。

肥料は与えすぎないで

→すずらんはもともと標高の高い痩せている土壌で自生している植物なので、肥料を与えなくても育ちます。腐葉土などが入っている土だったら肥料は必要ありません。肥料をあげるとしても3月~4月にほんのちょっとの量をあげてください。

花が咲き終わったら、葉を採らないで

→次の年のために葉から栄養を取って地下茎に養分を蓄えるためです。葉が黄色になっている場合は枯れていくだけなので採ってしまってOKです。

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スズランの地植えで増殖に注意!鉢植えの植え替え時期は

スズランの地植えでは勝手に増殖することもある

地下茎に花芽や葉芽が出て成長するスズランは、地植えで順調に育つと、地中に根や芽を伸ばして勝手に増殖します。

 

他に違う種類の花も植えている場合、その花をダメにしてしまうほどスズランの勢力は大きいです。ですからもしスズランがいつのまにか庭一面にはびこってしまってお困りなら、次のような対策をしてください。

 

スズランはかなり強い繁殖力を持っているようです。

○地下茎ごと完全に抜き取る

→中途半端に地下茎が残っているとまたスズランは増殖すると思います。地下茎を抜き取ってから数年はスズランの芽が出ないかを確認する。それまでは他の植物を植えるのを待ってください。

○強い除草剤をまく

→まず他の花を別の場所に移してからしてください。

○スズランは鉢植えしかしない

→増殖予防策です。

○地植えの場合、スズランを毎年植え替える

→増殖予防策です。

スズランの鉢植えの植え替えのタイミングは?

スズランの鉢植えでの植え替えに適したタイミングは、1,2年ごとに1回の割合で、休眠期である4月~5月、または10月~12月(葉が枯れた後)の期間です。

 

その時期に植え替えをすると根とか茎に対するダメージが少なくてすみます。植え替え方法は植えつけのときと同じです。

 

そのまま植え替えてもいいですし、「株分け」(地下茎を花芽(膨らんでいる部分)が4個か5個付いてるくらいの長さに刃物で切り分けていく作業)をして植え替えてもいいです。株分けは10月~11月の期間にやります。

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まとめ

今回、スズランの育て方について特集しました。スズランは丈夫で育てやすい植物です。また毒を持っているので害虫の心配がないのはいいですね。

 

人も植えつけなどの作業するときは必ずゴム手袋などをしてください。ぜひスズランを家庭で栽培したいという方は苗から育ててみませんか。

 

いい香りもして花が咲くと春らしくなりますよ。